一振りにかける男・桧山進次郎選手応援ブログ - ひやまのま

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「われ、事において後悔せず」

中日ドラゴンズの2年連続リーグ優勝が決まりましたね。
今シーズン限りでの退任が決まった落合監督の下、選手とベンチが一体となって
成し遂げた大逆転優勝。9月後半から10月にかけての快進撃は、敵チームながら
見ていて爽快感すら感じました。ドラゴンズファンの皆様、おめでとうございます。

タイガースは、CS進出を目指して必死の戦いを続けていましたが、
16日の試合開始直前にデーゲームでジャイアンツが勝利しシーズン4位が確定。
日本一への挑戦権を得ることは出来ませんでした。同時に真弓監督の辞任も決まり、
勝負の世界の厳しさをファンとして改めて痛感した次第です。とにかく悔しいですね。
個人的には、真弓監督のタイガースをもう少し見たかったという気持ちがありまして。
ファンとマスコミの雑音に押し切られる形での辞任には、今も納得出来ていません。
真弓監督にとっては、あまりにも宿題の多すぎた3年間だったと思います。
その辺りの話題は、シーズンの残り試合が終わった後にまとめて記事にしますね。

さて今日は、月刊タイガース10月号に掲載されているひーやんの記事を紹介します。
かなり長いコラムだったので、特に印象に残った部分のみをピックアップしつつ…
『猛虎・新世紀の群像』の第94回。「桧山進次郎の『極意』」というサブタイトルで、
ひーやんの代打人生を、様々なエピソードと共に詳しく振り返ってくれています。



◆桧山進次郎の「極意」
 球団史上誰よりも長く、同じ背番号「24」を背負い続けてきた。主砲としてタイガースの4番も務め、数々の記録や記憶をファンの脳裏に刻んできたベテランも、プロの世界に足を踏み入れたときは、直面した壁に自信を喪失しそうになったという。そんな壁を毎年のように乗り越えながら20年。何物にも代えがたいその経験が、武器となり、タイガースの力となっている。そして桧山進次郎の挑戦は、これからも続いていく。

******

 2008年、代打の起用回数(86回)はシーズンの自己最多となった。成績は78打数23安打の打率.295、打点15、本塁打なし。シーズンの代打安打数、代打打点数はともに自己最多で、シーズン30回以上の代打起用に限ると、代打だけの打率も自己最高を記録した。
 巨人に歴史的な逆転優勝を許したシーズンではあるが、桧山は「代打の神様」という称号にふさわしい貢献ぶりだった。
 代打の極意をつかめたのだろうか。
 「いや。周りはそう思ってるかもしれないですけど、自分の中ではその頃、そんなふうに全然思ってないですよ。ヒットを打っていても難しいな、難しいなとばかり思っていました。打ってすごいなと言われていましたが、自分の中では、たまたまや、なんでこんなに打ってるんやろ、とか。ただ、そのへんから気持ちは変わりましたけどね。それまでは、どうやってリズムを持って打席に入ったら打てるんかなと思っていて、代打でもそういうふうにと思っていたのが、もう無いもんと思え、と。そもそもリズムなんてあれへんと考えるようにしたんです。無いもんを追い求めること自体が間違いや。無いもんは無いんやから、違うことを探し求めるほうが自分にとってはプラスやなと考えるようになったのが、その頃だったと思います」


ひーやんが『新・代打の神様』と呼ばれるようになった2008年のシーズン。
特に前半戦は、打席に立つたびにヒットを打っていたような記憶があります。
これまでの野球人生の中でこだわりを持っていた“リズム”という要素を頭から消し、
結果を恐れず、目の前の1打席にかける。代打で好結果が残せるようになった要因は、
気持ちの面での変化が大きかったことをひーやんは常々語っていますよね。
また、打てるようになってからも、『なんでこんなに打ってるんやろ』という
クエスチョンマークが頭の中に浮かんでくるあたりが、ひーやんのあくなき探究心に
つながっていくのかなと思います。いい循環を自ら呼び込み、周囲の期待に応え続ける。
42歳という年齢になっても現役でいられる秘訣ですね。

次は昨シーズン、約2ヶ月もの間ヒットを打てずにいたひーやんに、
ファームで打撃コーチを担当している八木さんが代打の心得を伝授したエピソード。
『元祖・代打の神様』として一時代を築いた八木さんの何気ない一言をきっかけに、
ひーやんは長い長いトンネルから抜け出し、自分のバッティングを取り戻していきます。

 「代打は失敗がほとんどですからね。スタメンでも3割打ったら、7割は失敗。代打の失敗が7割いうたら、もっと失敗している感じになるんです。その間はいろんなことを試して、どうせ打てないんだったら、いろいろ試してもいいや、といろいろ試行錯誤しながら、タイミングの取り方を変えたりして打席に入っても、それでも試合で結果が出なかった。難しいなと思っている時に、ちょうどコーチ会議かなんかで来ていた八木さんに室内練習場で会ったんです」
 桧山は八木に笑顔で泣きついた。
 「全然打てないですよ」
 すると、代打の難しさを身をもって知っている八木からは心を軽くしてくれる言葉を掛けられた。
 「代打でそんなに打てるもんちゃうわ。簡単に打てるもんと違う。1本カーンと打ったら、またポンポンとヒットが出るようになるわ」
 「そうですか。そんなもんですか」
 そう会話をかわしたこをと桧山は覚えている。それからしばらくして長いトンネルを抜けた。
 「あの八木さんがそうやって言われるんやから間違いないな。そんなに代打で簡単に打てるか、という言葉が印象深いです。それでも八木さんは簡単に打ってましたからね。僕のイメージでは常に打っているというイメージしかないですから」
 再びヒットを打ってからシーズン終了までは20打数8安打と快打を連発した。その期間だけなら打率4割である。八木の言葉どおりだ。8月25日の広島戦(京セラドーム大阪)では1イニング2安打も記録。代打でまず中前安打を放ち、打順が一巡りして、今度はライトへホームランを打った。40歳を過ぎて初めて打ったホームランであった。


八木裕さんと言えば、代打の道を極めた選手というイメージが僕にもあります。
そんな八木さんの口から飛び出した『簡単に打てるもんと違う』の一言には、
ひーやんを長い不振から抜け出させてくれるのに十分な説得力があったんでしょうね。
大切なのは、過去と決別し良い意味で開き直ること。言葉にすると簡単そうですが、
生き残りをかけた1打席の中では、例えば肩の力を抜くことすら想像以上の精神力を
必要とするのではないでしょうか。ましてや開き直るなんて、相当の覚悟や勇気がないと
出来ないことであって。ひーやんに限らず代打で出てくるタイガースの若い選手たちも、
そういう厳しい世界で戦っているということを、僕たちファンはもっと意識すべきですね。

2010年のシーズン後半、チームが激しい優勝争いを繰り広げる中で、
試合の行方を決定づけるヒットを打ち続けたひーやん。苦境を乗り越えたその背中は、
僕の目にはとても清々しく映りました。ちなみに京セラでの1イニング2安打は、
現地で見ておりまして。昨シーズンの中では最も記憶に残っているシーンのひとつです。
興奮の余りスタンドでぴょんぴょん飛び跳ねたのはあれが最初で最後…かな(笑)。

 (桧山が)代打中心となって6年になる。
 「最初に代打をやり出した頃とは、代打の考え方とか、準備の仕方とか、すべてが違います。同じ野球ですけど、新しい世界に自分が入っていったという感覚。新入社員みたいな感じでしたね」
 今はもう代打の道を極めつつある。
 新米の頃から、八木以前に代打で活躍した川藤幸三にも助言を受けてきた。
 川藤の通算代打本塁打は11本だが、そのうちの5本を現役最後のシーズン(1986年)に記録している。
 その川藤が今年、自著「代打人生論~ピンチで必要とされる生き方~」(扶桑社新書)を上梓した。
 このなかで、川藤は高校時代から愛読する吉川英治著の「宮本武蔵」にある言葉を人生訓としていることに触れている。引用させてもらう。
 〈「われ、事において後悔せず」という言葉なんかは大好きや。失敗を反省するのはいいが、ただ後悔ばかりしていても進歩はしないという意味で、いかに失敗を次に生かせるかという発想は現役時代もいまもワシの心構えの基本になっとる。〉
 昨年末タイガースのOB会長に就任した川藤は代打についてこう語ってくれた。
 「代打は別個のもの。くよくよ悩んでるヒマはない。打てなかったら、次へすぐ切り替える。きょうが終わったら、すぐあした。でも代打はすぐにあしたが来るとは限らない。何日も出番がないかもしれん。ワシは選手が調子のいい時など声も掛けんよ。なんかモヤモヤしとるなと思った時に声を掛ける。打てんかった時など、使った監督が悪いんや、ぐらいの気持ちでおればいいんや、と。簡単に打てるもんやないんやから。だから打っても打てなくても、そこで終わり。われ、事において後悔せず、や」


最後は、阪神のOB会長であり人呼んで“浪花の春団治”川藤幸三さんの代打論。
『打てなかったら使った監督が悪い』なんて、川藤さんにしか言えない気がしますw
でも、ひーやんも八木さんも川藤さんも、それぞれ選んだ言葉に違いはありますが、
代打の切り札としての意識、特に気持ちの整理のつけ方に共通点が凄く多いですよね。
川藤さんの人生訓にもなっている『われ、事において後悔せず』という言葉に、
それらが全て集約されているような気がします。シンプルでぐっと来るなぁ、と。

個人的な話で申し訳無いんですが、実は僕、今年から社会人になりまして。
今は、新しい仕事を覚えて、ひたすらこなしていくという日々を送っているわけですが、
大きな失敗、小さな失敗、本当に数え切れないほどあります。やっと芽生えた自信が、
すぐに音を立てて崩れていく。その繰り返しです。正直、逃げ出したいと思ったことも
一度や二度ではありませんし、これからの自分に対する不安は拭いきれないままです。
ただ、そういう状況に追い込まれると、失敗を次に生かすということがどれほど難しく、
またどれほど大切なことなのかを実感できるんです。プロ野球の見方も変わりました。

ひーやんの探究心も、八木さんの精神力も、川藤さんの負けん気も、
全て今の自分には足りないものであり、真似していかなきゃいけない要素なんですよね。
ひーやんは、代打を任され始めた頃の自分を『新入社員みたい』と回想していますが、
今の僕がまさにそう。どんな失敗も、次にどう生かしていくかが試されている立場です。
気持ちで負けて、失敗の度にただ下を向いているだけでは何の成長もありません。

われ、事において後悔せず―。
これを実践できるようになれば、僕も人として少し前に進めるのかなと思いました。

こうして、自分の生き方にもつながる何かを教えてくれるタイガースが、僕は大好きです。
今シーズンはあまり観戦に行けませんでしたが、ひーやんのことを考えた時間は、
誰よりも長く濃厚だった自信がありますよ(笑)。『こんな時、ひーやんだったら…』
辛い時、苦しい時にそれを考えると、一歩前に進む勇気をもらえる気がして。
シーズンオフには、ひーやんが2011年の自分とタイガースの両方を振り返る機会が
当然用意されるでしょう。そこで飛び出す言葉や代打への意識、勝負に対する考えを、
僕は自分自身の立場に置き換えながら吸収したいと思っています。


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